ALC外壁の塗り替え、ハウスメーカー以外に頼んで大丈夫?判断のためのチェックポイント

ハウスメーカーの見積もりを見て、手が止まった方へ

ヘーベルハウスをはじめとするALC(軽量気泡コンクリート)パネルの住宅にお住まいの方から、「メーカーに塗り替えの見積もりを出してもらったら、想像以上に高くて……」という相談をよくいただきます。

気持ちはよくわかります。ただ、「特殊な構造だからメーカーに任せるしかない」と思い込んでしまうのは少しもったいない。

ALCの弱点を正しく理解している専門業者を選べば、品質を落とさずにコストを抑えることは十分可能です

ただし、「安ければどこでもいい」という話でもありません。ALCには普通の外壁とは違う注意点があるので、業者選びの目利きが必要です。この記事では、その判断基準を具体的にお伝えします。



ALCパネルには「普通の外壁とは違う弱点」がある

ALCのメンテナンスが特殊と言われるのには、ちゃんと理由があります。ここを知らずに塗装すると、数年で塗膜が剥がれたり、もっと深刻な事態を招くことになります。


スポンジのように水を吸う

ALCはコンクリートの中に無数の気泡を含んでいて、断熱性に優れる反面、非常に水を吸いやすいという性質があります。

防水塗装が劣化して中に水が入ると、素材自体がもろくなります。冬場に凍結と融解を繰り返せば、内部からボロボロになっていく。これを「凍害」と言いますが、ALCでは特に起きやすい現象です。


目地(シーリング)の量が圧倒的に多い

ALCは小さなパネルを繋ぎ合わせて壁をつくるので、一般的なサイディングと比べて目地の総延長がかなり長くなります。

この目地がALCの止水の生命線です。ここの処理を雑にやると、いくら良い塗料を塗っても意味がありません。


塗料の選定と下地処理に専門知識がいる

ALCは吸い込みが激しいので、通常の外壁と同じ感覚で塗ると、下塗り材が全部吸われてしまって定着しません。結果、塗膜が浮いたり剥がれたりする。

私たちの現場でも、他社で塗り替えた直後なのに剥がれてきたというALC住宅を何度か見てきました。原因を調べると、たいてい下塗りの選定か塗布量の問題です。



業者に必ず確認してほしい5つのこと

ハウスメーカー以外に依頼する場合、以下の5つを業者にぶつけてみてください。ここにきちんと答えられるかどうかで、ALCを任せていい業者かどうかがわかります。


目地処理はどうやるのか

ALCのメンテナンスで一番大事なのが目地です。「ALCは目地から死ぬ」と言っても大げさではありません。

確認すべきは、古いシーリングを全部撤去して新しく充填する「打ち替え」を基本としているかどうか。上から重ねるだけの「増し打ち」では、古いシーリングごと剥がれるリスクがあります。2面接着を徹底しているかも聞いてください。


下塗り材は何を使うのか

ALCは吸い込みが激しいため、ALC専用の下塗り材(プライマー・フィラー)を使う必要があります。

「何を使いますか?」と聞いて、製品名と塗布量まで答えられる業者なら安心です。曖昧にされたら要注意。


ALC住宅の施工実績があるか

「うちは何でも塗れますよ」と言う業者は多いですが、大事なのは実績です。

ヘーベルハウスなどALC住宅の施工事例が、写真付きで確認できるか。これが一番わかりやすい判断材料です。施工中の写真(特に目地処理や下塗りの工程)まで公開している業者は、仕事に自信がある証拠だと思っていいでしょう。


保証はどうなるのか

ハウスメーカーの延長保証から外れる代わりに、その業者がどんな自社保証や第三者保証を用意しているかを確認してください。

「保証10年」と言われても、保証の範囲や条件は業者によってまったく違います。書面で出してもらうのが鉄則です。


メーカー保証との関係をきちんと説明してくれるか

外部業者で塗装した場合、ハウスメーカーの保証がどう変わるのか。ここを正直に説明してくれるかどうかは、その業者の誠実さを測るリトマス試験紙です。

「メーカー保証は関係ないですよ」と軽く流す業者より、「こういうリスクがあります。その上でうちはこう対応します」と言ってくれる業者の方が、結果的に信頼できます。



こういう業者には気をつけてほしい

ALC住宅のメンテナンスで、以下のような提案をしてくる業者は注意してください。私たちが補修で入った現場でも、こうした施工が原因だったケースが実際にあります。


「目地は上から塗るだけ(増し打ち)で大丈夫です」と言う。

——大丈夫じゃありません。ALCの目地量を考えると、打ち替えが原則です。


ALCの吸水性を無視して、格安の汎用塗料を提案してくる。

——ALCに合わない塗料を塗ると、数年で剥がれます。安く上がっても意味がない。


足場を組まずに、手の届く範囲だけ直そうとする。

——ALCは全面的にチェックしないと、見えない場所の劣化を見落とします。


通気性を無視した塗料を勧める。

——ALCは内部に湿気を含みやすいので、湿気の逃げ道を塞ぐ塗料を使うと、塗膜の下で結露が起きて剥離につながります。


最後に

ALC外壁の塗り替えは、確かに誰にでもできる仕事ではありません。でも、ハウスメーカーでなければ直せないというのも事実ではない。

大切なのは、ALCの弱点を理解していて、それに対する具体的な対策を説明できる業者かどうか。この一点です。

私たち小原塗装は、茨木市周辺でALC住宅や収益物件のメンテナンスを数多く手掛けてきました。ハウスメーカーの見積もりを見て「本当にこの金額が妥当なのか」と感じたら、セカンドオピニオンとして私たちの診断を受けてみてください。

メーカーと同等の知識と、地元の施工店だからできる適正価格で、お住まいを水から守ります。


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小原塗装 代表 小原 功次

最後までお読みいただき、ありがとうございました。