外壁のコーキングがひび割れている!?原因や補修方法について

外壁のコーキングがひび割れていると、建物の見た目だけでなく、防水性能や断熱効果にも悪影響を及ぼす可能性があります。外壁は、気候や気温の変化、建物の収縮や拡張などによって常にストレスを受けています。そのため、時間の経過とともにコーキング材も劣化し、ひび割れることがあります。

この記事では、外壁のコーキングがひび割れる主な原因と、効果的な補修方法についてご紹介します。


外壁コーキングとは何?役割について

コーキングとは、住宅において重要な役割を果たす材料です。

主な役割は、建物や構造物の防水性能や気密性を確保することです。コーキング材は、建材の接合部や隙間に充填され、外部からの水や風の浸入を防ぎます。また、断熱性や防音性を向上させる効果もあります。

コーキングは、外壁や屋根、窓やドアの枠、浴室やキッチンのシーリングなど、さまざまな箇所で使用されます。

コーキング材には、シリコン系、ポリウレタン系、アクリル系などの種類があり、それぞれの特性に応じて、使用する場所や条件に適したコーキング材を選ぶことが重要です。


外壁のコーキングがひび割れる原因


コーキングがひび割れる原因はいくつかあります。


経年劣化

時間の経過により、コーキング材は劣化し、ひび割れる可能性があります。

気温変化や紫外線、湿度の変動などによって、コーキング材は劣化しやすくなります。


施工不良

コーキング材の適切な施工が行われていない場合、コーキング材が劣化しやすくなり、ひび割れが生じることがあります。

適切な厚みや密着性が確保されていない場合や、適切な下地処理や材料の選択が行われなかった場合ひび割れの原因となります。


自然災害

地震や地盤の沈下などの自然災害は、建物に大きな力を与え、コーキング材を緩めたり破損させたりする可能性があります。


これらの原因によってコーキングはひび割れを起こします。

ひび割れが起きると建物の外部からの水や風が侵入し、建物内部に影響を与える可能性があります。


外壁コーキングのひび割れ放置は危険


コーキングのひび割れを放置すると、さまざまな症状が生じる可能性があります。


雨漏り

コーキングのひび割れは雨漏りの原因となる可能性があります。放置すると、雨水がひび割れから侵入し、建物内部に浸入することがあります。

これにより壁や床の損傷やカビの発生が起こる可能性があります。また、放置したままのひび割れは拡大する傾向があり、修復がより困難になる場合もあります。


断熱性・防音性の低下

ひび割れによって断熱材が劣化・ひび割れからの空気の侵入や逆に室内の空気の漏れが発生し建物内部の温度調節に悪影響を与える可能性があります。また、防音性の低下によって外部の騒音が室内に侵入しやすくなるため、快適な生活環境を損なうこともあります。


外観の印象

ひび割れたコーキングは建物の美観を損ね、老朽化や劣化の印象を与えます。建物の外観が崩れることで、周囲の評価や資産価値にも影響が出る可能性があります。



外壁コーキングの補修方法について

コーキングのひび割れ補修には、主に「打ち換え」と「増し打ち」という方法があります。


打ち換え

打ち換えはひび割れた箇所のコーキング材を完全に取り除き、新しいコーキング材を施工する方法です。古いコーキング材を丁寧に剥がしクリーニングした後、プライマーを塗り新しいコーキング材を均等に注入します。この施工方法は効果的で耐久性がありますが、作業には手間と時間がかかってしまいます。


増し打ち

増し打ちはひび割れた箇所に新しいコーキング材を追加する方法です。

しかし、増し打ちには注意が必要です。ひび割れの原因が解消されないまま増し打ちを行うと、ひび割れが再発しやすくなる可能性があります。増し打ちは一時的な対処法であり、長期的な解決にはなりません。

したがって、ひび割れ補修では打ち換えが推奨されます。打ち換えによって古いコーキング材を完全に取り除き、新しいコーキング材を適切に施工することで、耐久性と美観の両方を確保できます。


外壁コーキングの打ち換えの流れ。

①弾力,接着の弱くなったコーキングの撤去

②シーラー塗装を行います。

しっかり塗ることで密着性高めます、その結果経年剥離予防に差がでます。

③コーキング材を充填(サイディングであれば専用のコーキング材を使用、外壁の種類にあわせてコーキング材は変更します)

④余分なコーキングヘラでならし、テープを剥がして完成です。


外壁コーキングのひび割れ補修は自分で?それとも専門業者


コーキングのひび割れ補修は、自分で行う方法と専門業者に依頼する方法があります。それぞれにはメリットとデメリットがあります。


自分でコーキングの補修を行う場合

自分で行う場合のメリットは、コストの節約と修理のタイミングの自由さです。自分で補修材を購入し、作業を行うことで、専門業者に比べて費用を抑えることができます。また、補修のタイミングも自分で決めることができます。

一方で自分で行う場合のデメリットは、技術や経験が必要になる作業のため仕上がりの品質にばらつきがあることです。正しい補修方法や適切な材料の選択をしなければ根本の解決に至らなかったり、すぐひび割れが起きてしまいます。


専門業者にコーキング補修を依頼

専門業者に依頼する場合のメリットは、技術や経験に基づいた高品質な補修が期待できることです。専門の技術者が適切な材料と方法で補修を行い、耐久性や美観を確保します。また、業者に依頼することで、手間や時間を節約することもできます。


しかし、専門業者に依頼する場合のデメリットは、費用の面での負担と、業者のスケジュールに合わせる必要があることです。専門業者には作業料金がかかるため、自分で行う場合に比べて費用が高くなります。また、業者のスケジュールによっては、修理作業の予約や待ち時間が生じることもあります。


まとめ


コーキングのひび割れが目についたら、自分でも修理できるか迷いますよね。そもそも修理が必要なのか、緊急性はどれくらいあるのか、自己判断が難しい場合もあります。

そんなときは、まずは専門業者に相談してみることをオススメします。