外壁塗装の見積もりを複数の業者から取ったとき、あるいは担当者から提案を受けたとき、「ハイパービルロックセラ」という塗料名を目にすることがあります。初めて聞く名前だと、「これは有名な塗料なのか?」「本当に我が家に適しているのか?」と不安になるのは当然です。
結論から申し上げますと、この塗料は現在の塗装業界において、非常に信頼性が高く、コストと性能のバランスが取れた「優等生」のような存在です。無理に高額なフッ素塗料などを選ばなくても、この塗料を選んでおけば、まず大きな失敗はないと言えるほどの実績があります。
しかし、どれほど良い塗料でも、その特徴や「なぜ良いのか」を理解せずに契約するのはリスクがあります。この記事では、プロの視点から「ハイパービルロックセラとは」具体的にどのような塗料なのか、そのメリットや注意点を含めて徹底的に解説します。
【目次】
- 基本解説! ハイパービルロックセラとはどんな塗料か
- プロが評価する「3つのメリット」と「知っておくべき注意点」
- 【価格相場】この金額なら適正? 高すぎる見積もりの見抜き方
- 茨木市・北摂エリアで「小原塗装」が提案する賢い塗り替え
- 【まとめ】ハイパービルロックセラは「失敗しない選択肢」の筆頭
■基本解説! ハイパービルロックセラとはどんな塗料か

まず、この塗料の基本的なプロフィールを押さえておきましょう。「ハイパービルロックセラ」は、大阪に本社を置く日本の老舗塗料メーカー「ロックペイント株式会社」が製造・販売している建築用塗料です。
カタログなどには「水性1液架橋型低汚染リアルハイブリッドシリコン樹脂塗料」という非常に長い名称が記載されています。専門用語が並んで難しく感じるかもしれませんが、要点を整理すると以下のようになります。
・「シリコン塗料」の進化版である
一般的に外壁塗装で最も普及しているのがシリコン塗料です。ハイパービルロックセラもその一種ですが、従来のシリコン塗料とは中身が少し違います。「リアルハイブリッドシリコン樹脂」という技術により、樹脂同士の結合(架橋)をより強固にしています。これにより、一般的なシリコン塗料よりも紫外線や雨風に強く、長持ちするのが特徴です。
・「水性」で扱いやすい
塗料には、シンナーで薄める「油性(溶剤)」と、水で薄める「水性」があります。ハイパービルロックセラは水性塗料です。かつては「水性は油性より弱い」と言われた時代もありましたが、技術の進歩により、現在では油性に引けを取らない、あるいはそれ以上の性能を持つ水性塗料が登場しています。この塗料もその一つで、環境への配慮と強靭な塗膜を両立させています。
■プロが評価する「3つのメリット」と「知っておくべき注意点」

では、なぜ多くの塗装店やリフォーム業者がこの塗料を勧めるのでしょうか。現場のプロが実際に使用して感じるメリットは、主に以下の3点に集約されます。
・メリット1:高いコストパフォーマンス
施主様にとって最大の魅力は「費用対効果」です。耐久年数が15年〜20年と言われるフッ素や無機塗料は魅力的ですが、その分価格も跳ね上がります。一方で、安価なウレタン塗料では数年で塗り替えが必要になります。
ハイパービルロックセラは、一般的なシリコン塗料よりも耐久性が高く(期待耐用年数は約12〜15年)、フッ素塗料よりも安価です。「高すぎず、安すぎず、でも長持ちさせたい」という多くのニーズに合致する、絶妙な価格帯設定がされています。
・メリット2:汚れにくさと美観維持
名前にある「セラ」はセラミック成分を意味しているわけではありませんが、独自の技術により塗膜表面が親水性(水になじむ性質)を持っています。これにより、外壁に付着した排気ガスや砂埃などの汚れを、雨が降ったときに洗い流してくれる「低汚染性」を発揮します。塗り替えた後のきれいな状態を長く保てるのは大きなメリットです。
・メリット3:臭いが少なくご近所にも安心
前述の通り水性塗料であるため、施工中に強烈なシンナー臭がしません。住宅密集地や、小さなお子様、ペットがいるご家庭でも安心して工事を行うことができます。近隣トラブルのリスクを減らせる点は、施主様だけでなく業者にとってもありがたい特徴です。
・知っておくべき「注意点」
完璧に見えるハイパービルロックセラですが、注意点もあります。それは「職人の腕に左右される」ということです。水性塗料は、気温や湿度に応じた適切な希釈(水で薄める量)や、乾燥時間の管理が非常にシビアです。
また、あくまでグレードは「シリコン」ですので、20年以上持たせたいという極めて長期的な耐久性を求める場合は、ワンランク上のフッ素や無機塗料を検討する必要があります。しかし、日本の住宅のメンテナンスサイクル(約10〜15年)を考えると、ハイパービルロックセラは最も理にかなった選択肢の一つと言えるでしょう。
■【価格相場】この金額なら適正? 高すぎる見積もりの見抜き方

ハイパービルロックセラが良い塗料だと分かっても、提示された金額が適正でなければ契約すべきではありません。この塗料はコストパフォーマンスの良さが売りですが、中には「特殊なセラミック塗料です」「最新のハイブリッド塗料なので高価です」と言って、相場よりも不当に高い金額(例えばフッ素塗料並みの単価)で見積もりを出す業者も存在します。
・一般的なシリコン塗料の相場を知る
地域や建物の形状、足場の有無によって変動しますが、ハイパービルロックセラを含む一般的な水性シリコン塗料の単価相場は、塗装面積1平方メートルあたり2,500円〜3,500円程度(3回塗り合計・材工共)が目安となることが多いです。
もし、この塗料を使って「1平方メートルあたり5,000円」を超えるような単価が計上されている場合は、その根拠を必ず確認してください。もちろん、下地補修費などが含まれている場合は別ですが、塗料単体で異常に高額な設定になっている場合は注意が必要です。
・「安すぎる」のも危険信号
逆に、相場よりも極端に安い場合も警戒が必要です。先述したように、この塗料は水での希釈率や塗布量が重要です。安さを実現するために、塗料を薄めすぎたり、本来必要な工程を省いたりされては元も子もありません。「適正な価格には、適正な手間と材料費が含まれている」ということを忘れないでください。
■茨木市・北摂エリアで「小原塗装」が提案する賢い塗り替え

ハイパービルロックセラは、私たちプロから見ても「自信を持っておすすめできる、間違いのない塗料」です。しかし、最高級の食材も料理人の腕次第で味が変わるように、塗料も「誰が塗るか」でその価値が決まります。
大阪府茨木市を中心に北摂エリアで塗装工事を行う「小原塗装」では、この塗料の特性を熟知した上で、お客様に最適なご提案をしています。
・一級塗装技能士がこだわる「基本の徹底」
当社の代表である小原秀樹は、一級塗装技能士の資格を持つ職人です。ハイパービルロックセラのような水性塗料は、気温や湿度によって乾燥時間が変化します。マニュアル通りの時間配分だけでなく、当日の天候や壁の状況を見て、「今はまだ塗り重ねるべきではない」「ここは吸い込みが激しいから下塗りを慎重に」といった判断を的確に行います。
・地域密着・完全自社施工の安心感
小原塗装は、下請けを使わない「完全自社施工」の塗装店です。営業経費や中間マージンを上乗せしないため、ハイパービルロックセラという良質な塗料を、適正な価格でご提供できます。
また、私たちは茨木市に根ざした活動をしています。万が一、施工後に気になる点があればすぐに駆けつけられる距離感を大切にしています。「売って終わり」ではなく、長くお家を守るパートナーとして選んでいただけることが、私たちの誇りです。
■【まとめ】ハイパービルロックセラは「失敗しない選択肢」の筆頭
今回は、「ハイパービルロックセラとは」という疑問に対し、その特徴やメリット・デメリットを解説しました。
- ハイパービルロックセラは、耐久性とコストのバランスが抜群に良い。
- 水性で臭いが少なく、汚れにくい「優等生」な塗料である。
- ただし、その性能を発揮させるには、職人による適切な施工が不可欠。
- 適正価格を知り、極端に高い・安い見積もりには注意する。
もし、あなたが「どの塗料を選べばいいか分からない」「提案された内容が適正か不安」とお悩みであれば、ぜひ一度ご相談ください。
「とりあえずフッ素を勧める」ようなことはせず、あなたのお家の状態とご予算に合わせて、ハイパービルロックセラが最適かどうか、プロの目で診断いたします。茨木市、高槻市、摂津市、吹田市、箕面市など、北摂エリアの皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

